TRIUMPH Tiger Page
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Front Wheel Bearings
大ダストシール(左上)、小ダストシール(右上)、 ガタがなかったベアリング(左下)、ガタ有りでばらしたベアリング(右下)。 |
交換されたベアリングは、日本のKOYO製#6303RSだった。ガタが有ったのは、片一方のベアリング。早速ばらしてみた。
外側の金属で裏打ちされたゴム製のダストカバーをはずし、グリス付けの内側のボールを挟み込んでいるボール受けを糸鋸で切ってボールを取り出した。
するとなんと鮫肌のボールが出てきた。今まで、いろんなボールベアリングを見てきたが、こんなに肌荒れのひどい状態のボールは初めて。
最初からこんな品質だったのか、それとも走行中にこうなってしまったのか? そしてボールの内側のレースがまたひどい。
半周ザラザラで半周テカテカ。完全に片減りしている。これも、元がテカテカなら分かるが、なんとなく元はザラザラで、削れてテカテカになったんじゃないかと思われる。
片減りしているインナーレース | 鮫肌のボール(こんなボール見たことない!) |
はずしたダストシールは、スピードメーターのドライブが付く側の大きいものが、BJN-C2 55786で、反対側の小さい方がBJN-C2 35476と書いてあり、
共に黒色のゴム製だが、新しく取り付けられたダストシールは、青色でTCNY 35(小さい方)と書かれていて、明らかに違うタイプのものになっている。
何か不具合でもあって変わったのだろうか? 疑問は残るが、まあとりあえず治ったからいいか。
その後、交換した1対のベアリングのガタのない方のベアリングもバラシてみた。まず、ダストカバーをはずすと、中はきれいなグリスが封入されていた。
先のガタが有った方は、グリスが真っ黒だったのと対照的である。そして、ボールもレースも皆無傷だった。
やはり、ベアリングのダストカバーがなんらかの理由で変形して砂や水が入り込んで、長年の間に劣化してしまったのであろう。
左が正常状態、右が劣化状態。 |