TRIUMPH Tiger Page

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Leakage of Coolant

 今回は、955iでよく聞く、冬のクーラント漏れ。
黒虎1号では、2001年11月に納車され、ちょうど1年後の2002年11月に発生。


それから、冬になると朝起きると、路面に液が垂れているようになる。
これは、黒虎2号、黒虎2号改と引き継がれていくトラブル。
漏れる度に、ディーラーでチェックをしてもらうが、すぐに再発する。

漏れる場所は、ガソリンタンクの裏にある、サーモスタットハウジンの配管。
バンドを締めたりシール剤を付けても、すぐに再発するので、ホースのへたりだろうと判断。
20016年2月にゴムホースをすべて新品に交換した。


しかし、2016年10月に、また漏れ始める。新しいホースだから、増し締めが必要と判断。
今回は、自分で納得がいくまで直すぞー!と意気込んでタンクを外してみた。


ラジエターキャップとオンドセンサーが付いている、サーモスタットハウジングにはゴム配管が4本つながっている。
太いのが2本(ラジエターからのINと、エンジンへのOUT)、中位のが1本(ラジエターへの戻り)および、
細いのが1本(ラジエターキャップからリザーバータンクへのオーバーフロー)。
漏れていたのは、太い配管とハウジングの継手の接続部。

ホースバンドが、ゆるゆるだったので、増し締めをした。
翌日、完璧に漏れは止まった。

しかし、二日後の夜、走行中に私のブーツはクーラント漬けになった。
大量のクーラントの吹き出しである。
明石の黒虎さんの「締めすぎると割れるかも」という予想が当たってしまったようだ。
「旧車は、割れないように継手に金属スリーブ入れたりする」との、情報ももらった。

黒虎2号改のドナー機のサーモスタットハウジングのユニットが残っていたので、そちらをまずはばらしてみた。

一見、中古ユニットは健全に見えた。 ゴム配管は、柔らかくバンドの跡がくっきりと
ついている。
良く見ると、リザーバーへのオーバーフロー管
を繋ぐ継手が折れている。
ホースとはずすと、なんと継手部が変形して
不規則な楕円になっているではないか!
すべての継手が変形。太い継手の変形が
ひどい。
肉厚も薄くて頼りない。 普段見ることのない、ラジエターキャップ。 特に異常なし。

要するに、このサーモスタットハウジングは
完全に設計ミス。たぶん、ガラス入りのナイロン樹脂製と思われるが、
熱せられたクーラントに対して耐性を持っていない。肉厚が薄いのが原因か、材質の問題か?
こんなに継手が変形してしまっては、ホースバンド締めても漏れるはず。
果たして、955i後期のモデルで改良されているかは、不明。


とりあえず、黒虎2号改をばらす前の準備をしておく。
折れていた継手をとりあえず、代わりの継手を
取り付けておくことにした。
相手のホース径に合うか心配。→(結局は使
わず)
継手の中に入れる補強に、メタルブッシュを何
サイズか購入。内面の潤滑層は削り落とした。
現物合わせで径を調整しなくてはならない。
黒虎2号改の状態を見てから判断する。

翌日、いよいよ黒虎2号改のタンクを下して現状確認に入る。

漏れた跡はあるが、場所が特定できない。 なんと、エンジン側に行くラインの継手が砕け
ていた。
他の継手もやはり、変形しているが、砕けては
いない。
オーバーフローの継手も無事。ということは、
左半分は黒虎2号改の、右半分はドナー機の
ハウジングを使うのが良いことが分かった。

両方の、サーモスタットハウジングを分解することになった。

ハウジングは、ボルト2本を外せば、簡単に
分解できます。
内部には異常なし。使えそうです。 新旧で微妙に違う、サーモスタット。ドナー機
の方(左)が、若干バネの戻りがよかったので、
そちらを採用することに。
変形した継手に、緩くなくきつくなく勘合させる
ために、スリットを入れて微調整。
中の細くなる段まで挿入。ここは、ちょっとはみ
出る。
挿入後の直径は、ラジエターからのINで、
約φ22.5mm。
挿入後の直径は、エンジンへのOUTで、
約φ21.35mm。
挿入後の直径は、ラジエターへのOUTで、
約φ17.5mm。

とにかく、スリーブ径の微調整が大変だった。
あまり緩いと、下向きのところは配管内に落ちてきてしまう恐れがあるし、逆にきついと継手部が割れてしまう可能性があった。

そして、何とか「継手強化スペシャルユニット」
が完成。(2016/11/26)

とりあえず、クーラントを補充して、30キロ走ってきた。
今のところ水漏れなし。明朝冷えて漏ってないか確認するのが楽しみ。
今度は、たとえ多少漏れても、増し締めができる(はず)なので、心配ない。

→その後、1週間漏れはない(2016/12/3)

  






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